午前0時の忘れもの 赤川次郎

午前0時の忘れもの 赤川次郎

 

読破しました!

赤川次郎さんの作品は大好きです。

続きが気になってページをめくる速度も早まりあっという間に読んでしまいます。

 

今回の作品はざっくりいうと

死んでしまった大切な人ともう一度会える、という話です。

 

それぞれの登場人物に大切な恋人や家族がいて突然の事故で死んでしまう。

皆が現実を受け止められずに生活をしているなかで、ある日死んだはずの大切な人から”午前0時に実ヶ原バスターミナルに来てほしい”というメッセージが届きます。

そこで死者と生者が再会するまでのドラマ。

登場人物たちがまだかまだかと待っている0時を読んでいる私までも願ってしまいます。

 

大切な人が突然死んでしまう。

これって決して他人事じゃないですよね。

私は人ではないですが2年近く前に愛犬をなくしました。

まだ死を受け入れられていない自分がいます。

今、大切な人と一緒に住んでいますが、いずれ結婚したら・・・

年老いたら別れがきます。

 

やっぱりその日一日一日を後悔せずに生きていきたいですね。

物語でも再会できたのはわずかな限られた時間だけで、その時間で相手に伝えられることってやっぱり日々の日常でもできることが大半なわけで。

 

まったく関係ないことかもしれませんが、小学生の時くらいに

”死んだらどうなるんだろう”って考えて怖くて眠れなくなったこと、思い出しました。

 

何かの授業で習ったんですけど、誰もが通る道みたいですね。思春期?個人差もあるでしょうけど・・・

 

死って何なんだろう。

死んだ人を忘れずに生きていく。

死んだ人に縛られずに生きていく。

どちらがいいかなんて私にはわかりませんが、自分が今生きている以上、精一杯生きなければならないな、と作品を通して思いました。

 

年を取れば、死ともまた向き合えるようになるのでしょうかね・・・

 

感想というか持論というか、そんな感じになっちゃいましたが…(;'∀')

 

気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

 

午前0時の忘れもの (集英社文庫)

午前0時の忘れもの (集英社文庫)